「レジ周りのQRコード、もう増やしたくない!」その悩み、JPQRのQR1つで解決!?万博で始まる国際決済革命

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キャッシュレス決済が当たり前になった今、「このお店はどのQRコード決済が使えるの?」「どのQRコードを導入すれば良いのか決め手がない…」と感じたことはありませんか。そんな悩みを解決するかもしれないのが、「JPQR」です。
2025年に開催されている大阪・関西万博での採用も決定し、今、改めて注目を集めているJPQR。この記事では、JPQRの基本的な仕組みから、私たちの生活やビジネスにどう関わってくるのか、今後の政府の施策や将来性までを4分で分かりやすく解説します。

そもそもJPQRとは?複数のQR決済を一つにまとめる「統一規格」

JPQRとは、一般社団法人キャッシュレス推進協議会によって策定された、QRコード決済の統一規格のことです。
通常、PayPayや楽天ペイ、d払いなど、それぞれの決済サービスごとに異なるQRコードを読み取る必要があります。しかし、JPQRを利用すれば、1つのQRコード(統一QRコード)を店頭に設置するだけで、複数の国内決済サービスに対応できるようになります。

JPQRは、一般社団法人キャッシュレス推進協議会により策定されたQRコード決済の統一規格です。複数社ある決済QRコードを1枚のQRコードにまとめる(統一化)することで、1枚のQRコード(JPQR)で複数社の決済に対応します。 

出典:JPQR(一般社団法人キャッシュレス推進協議会)|「JPQRとは」(https://jpqr.paymentsjapan.or.jp/about/)

 

これにより、店舗側には以下のようなメリットが生まれます。

  • 導入・管理の手間が削減できる: 複数の決済事業者と個別に契約・導入する手間が省けます。
  • レジ周りがスッキリする: 決済サービスごとのQRコードを並べる必要がなくなり、見た目も分かりやすくなります。
  • 多様な顧客ニーズに対応できる: 利用者が普段使っている決済サービスを使える機会が増え、販売機会の損失を防ぎます。

利用者にとっても、「このお店はどの決済が使えるんだろう?」と迷うことが減り、よりスムーズな支払いが可能になります。

【政府の施策】2025年大阪・関西万博でJPQR Globalが採用!

JPQRの普及に向けた大きな一歩となるのが、2025年に開催される大阪・関西万博での採用です。公益社団法人2025年日本国際博覧会協会は、会場内の一部のキャッシュレス決済対応店舗において、JPQR Globalを導入することを発表しました。

万博という国際的なイベントで採用されることには、大きな意義があります。

  1. 認知度の飛躍的な向上: 国内外から多くの来場者が訪れる万博で利用されることで、JPQRの認知度が一気に高まります。
  2. 利便性の証明: 多様な決済手段を持つ訪日外国人や国内旅行者にとって、JPQRがシームレスな決済体験を提供できることを示す絶好の機会となります。
  3. 全国的な普及への弾み: 万博での成功事例は、全国の自治体や事業者にとって導入を検討する強力な後押しとなるでしょう。

もともとJPQRは、総務省が推進していた統一QRコード普及事業から始まり、キャッシュレス化を国策として進める流れの中で生まれてきました。今回の万博での採用は、まさにその国家戦略が結実した形と言えます。

JPQR Global:国内初の国際QRコード決済サービス

2025年7月5日より日本国内で初めて外国人観光客が自国のQRコード決済を使って支払いできるサービス「JPQR Global(ジェイピーキューアール・グローバル)」の提供を開始することが発表されました。

国内初の導入例として、最初にカンボジアで使用されている「KHQR(カンボジア統一QRコード)」が、2025年7月5日から万博会場内のカンボジアパビリオンやオフィシャルストアなどの一部店舗で利用可能となります。

今後、インドネシア(2025年8月17日以降に対応予定)等のアジア各国における統一QRコードと、それらを使用したコード決済サービスへの対応を順次拡大予定です。

インバウンド・アウトバウンド双方向対応

JPQR Globalでは、海外の決済用QRコードに関する統一規格に対応した決済サービスを、日本国内でJPQRを導入した店舗等にて利用できるようにするインバウンド向けの取り組みに加え、JPQRに参画する日本のコード決済サービスを、海外の統一QRコードで利用できるようにするアウトバウンド向けの取り組みも行い、双方向での実現を目指しています。

JPQRの今後の展望と私たちへの影響

万博を起爆剤として、JPQRの普及はさらに加速する可能性があります。もしJPQRが全国の店舗で当たり前になれば、事業者にとってはキャッシュレス決済導入のハードルが大きく下がり、消費者にとってはより一層キャッシュレス決済が使いやすい環境が整います。

特に、人手不足や効率化が課題となる中小規模の店舗にとって、JPQRは大きなメリットをもたらすでしょう。

今後、政府や自治体がJPQR導入を支援するキャンペーンや補助金制度を拡充することも考えられます。キャッシュレス決済の導入を検討している事業者の方は、この機会にJPQRの動向を注視しておくことをお勧めします。

まとめ

JPQRは、乱立するQRコード決済を1つにまとめることで、店舗と利用者の双方にメリットをもたらす統一規格です。2025年の大阪・関西万博での採用を機に、その普及が全国的に加速することが期待されています。

キャッシュレス社会の「当たり前」を塗り替える可能性を秘めたJPQR。この便利な仕組みが、私たちの生活やビジネスをどう変えていくのか、今後の動向から目が離せません。

参考・出典

本記事は、以下の資料を基に作成しました。


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本記事はAIツールの支援を受けて作成されております。 内容は人間によって確認および編集しておりますが、詳細につきましてはこちらをご確認ください。

 

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